プラチナブロンドに愛されて!!
「冬真、で、こんな早くに何の用?」
「ん、何時に出たらいいかを聞こうと思って」
「……」
「何時に出る?」
えっと…
「冬真」
「俺も帰るから」
私の言葉が終わる前に畳み掛けてくる。
「帰るって…昨日引っ越してきたとこじゃないの?」
もう眠気も何処かへ行っちゃった。
「今日あっちに車が納車されるんだ。親父に車を返さなきゃいけないし」
「……」
そうだよね。
ホテルに車で出勤するならあのスポーツカーは派手すぎるでしょ。
何故おじさんがあんなスポーツカーを持ってるのかちょっと不思議なんですけど。
「だから一緒に帰る」
「…うん分かった。乗せてって。これから起きて朝御飯…冬真もう食べたの?」
「まだ」
「じゃあ作るから30分程したらおいで」
「了解」
乗せてもらえたら楽だし助かる。
ま、そのお礼に朝御飯くらいは食べさせよう。