プラチナブロンドに愛されて!!
「だから!何で毎朝冬真と朝御飯食べないといけないわけ?」
「そりゃ結婚するからに決まってんじゃん」
「は、はぁ?な、な、何で私が冬真と結婚」
また言い出した。
プロポーズさえされてないのに。
て、そんなことじゃないわよ。
「だいたい何処からそんな『結婚』なんて単語が出てくんのよ?」
「だから子どもの時」
「だからそれは子どもの頃の話し!『琴ちゃんお嫁さんになって 』って言ってたのは幼稚園くらいの時の話しでしょ」
「俺は本気だから。今も昔も」
「……」
ニコニコ笑っていた顔が真面目な顔に。
「で、でも冬真よく考えて。私達8年も会ってなかったんだよ。冬真が12で私が15の時以来。二人とも子どもから大人になる8年だよ。当然顔形だって…もしかしたら性格も変わってるかも知れない。お互いその8年間を知らない。そんなに時が流れてるのに子どもの頃の結婚って」
「俺は8年間片時も琴のことを忘れたことはない」
「……」
な、何、そのセリフ?
不覚にもドキッてしたじゃない。