プラチナブロンドに愛されて!!



「そ、そ、それはありがたいけど…会わなかった分、冬真の頭の中で私をいいように妄想してない?」

「妄想?」

「そ、そう、妄想!小学生の冬真が中学生の私を、その頼れるお姉ちゃんを恋と勘違いして理想の女性だと思い込んでるとか」

きっとイギリスで日本の女の子と係わりがなかったから…鎌倉にいた時も側にいた女の子って私だけだったようなもんだし。

「妄想でもなく琴を理想の女だって崇め奉ってるわけでもない」

「…でも8年も会ってないんだよ。なのに」

クリスマスカードとニューイヤーカードのやり取りしかしてなかった。

「電話も手紙もしたかった」

「冬真」

「だけど電話で琴の声を聞いたら会いたくて堪らなくなるから…手紙も書いたら返事をもらったら会いたくて堪らなくなる。クリスマスカードとニューイヤーカードだけで我慢したんだ」

「だ、だからね、それが美化の原因」

「違うって!」



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