プラチナブロンドに愛されて!!
「冬真」
「ん?」
「ぼちぼち行こうか」
「えっ?」
「鎌倉へ帰るんでしょ?遅くなるよ」
「あ、そうだね。じゃあ荷物取ってくる」
「一緒に出るよ。私は用意出来てるから」
「ん」
ジャケットを羽織り鞄を持って家を出る。
そして隣の冬真の家へ。
「上がって待ってて。直ぐに用意するから」
「うん」
靴を脱いでリビングへ。
まだあまり荷物がない。
ガランとしてるって言った方がいい。
私の家も冬真の家も同じ間取り。
2LDKと一人では広い。
私はこの春まで兄と同居してたしちょうどいい広さだった。
兄が鎌倉に戻って私一人では広いんだけど学会や両親も東京に来ることが多いのでそのまま住むことに。
でも、冬真は一人。
今年から勤め人になったとこなのに贅沢。
車も買ったって言ってるし…
やっぱり、お坊ちゃまだわ。