プラチナブロンドに愛されて!!
そりゃ目も落ちそうにもなりますって。
「ほ、本当に冬真?あの」
「ん」
嬉しそうな顔を私に向ける。
「間違いなく…冬真?」
「間違いなくってなんか失礼な言い方だな。だけど間違いなく正真正銘俺は佐倉冬真」
見かけはかなり違うが『佐倉冬真』なら知ってる。
だけど…
「なんで冬真が此所にいるのよ?」
「ん?帰って来たから」
「……」
すみません。
話が見えません。
「とにかく話しは後。早く車に」
はっ! そうよ。
此所はオフィスビルの真ん前。
周りに目をやるとうちの社の人達もいる。
「琴、早く」
気乗りはしないけど此所でこれ以上恥はさらしたくない。
しぶしぶ車に乗り込んだ。