プラチナブロンドに愛されて!!



「冬真ちゃん帰ってきたわね」

「うん。てかさ、もう『冬真ちゃん』ってちゃん付けはおかしいよ」

「フフフ…そうね。もう立派な一人前の男になってるんだもんね 。ほんと、一週間前に帰って来た時はびっくりしたわ」

「あのプラチナブロンド?」

「えぇ。頭もだけどあんな小さくていつも『琴ちゃん、琴ちゃん 』ってついて歩いてたのにね」

「ハハハ…確かにね」

私なんて外国人と間違えたくらいだし。

「ねぇ、お母さん」

「うん?」

「冬真が私の隣に住むの知ってたの?」

「うん、もちろん」

なんで『もちろん』なの?

「将貴が勧めたのよ」

「お兄ちゃんが?」

「うん。ホテルの寮もあるらしいんだけど冬真ちゃんイギリス暮らしが長いじゃない」

「うん」

それは分かってるんだけど『冬真ちゃん』は止めようよ、お母さん。

「仕事は仕事、それ以外はプライベートって線引きしたいみたいなのよね。ほら仕事が仕事だし」

「ふぅ~ん」

確かにホテル勤務だと病院と同じで9時から5時ではないもんね。




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