プラチナブロンドに愛されて!!
「なにすんのよ?このバカ冬真」
「琴!」
冬真が呼ぶのを無視して部屋を出る。
「琴、待てって!」
後を追って来て
「琴」
後ろから抱きしめられる。
「離してよ」
「琴」
「私、結婚なんて知らないから!冬真だっていつまでも子どもの 頃のことは忘れようよ。世の中には私なんかより可愛い子も綺麗な子もいっぱいいるんだから。冬真に相応しい年下のいい子が見つかるよ」
「年なんか関係ない。だいたい上って言っても僅か三つのことだ 」
だから!
そんなことじゃなくて!
「俺は何回でも琴が聞くまで言うけど子どもの憧れとか依存じゃないから。俺はずっと琴だけを見ていた。それこそ生まれた時から」
「だからそれが勘違い」
勘違いの元なんだって。
「女は…いや男も。思春期の成長期の男女は8年で凄く変わるんだよ。8年も会ってないのに好きだってあり得ないよ」
「俺は8年間ちゃんと琴を見ていた」
「えっ?」