プラチナブロンドに愛されて!!
「ハハハ…琴ちゃんの勝ちだな。冬真、琴ちゃんを離してやりなさい。嫌がってるのを無理強いしたらますます嫌われるぞ」
漸く冬真の腕の力が抜けて抱擁を解かれた。
「親父」
「琴ちゃん、体調は?」
「あ、はい、大丈夫です」
「うん。なら茶の間へ」
「おじさん、私」
仮にもおじさんの目の前で大事な息子を『バカ冬真』って言っちゃったよ。
「いいから、おいで。冬真も」
普段は優しいおじさんだけど、こういう時は有無をも言わせない威厳がある。
おじさんの後ろについて冬真と二人お茶の間へ。