プラチナブロンドに愛されて!!



「琴ちゃん、大丈夫?」

「は、はい。ご迷惑をおかけしました」

先生に促されて冬真と二人席に。

「迷惑なんて気にしないの。琴ちゃん、仕事忙しいの?」

「は、はい。それなりに。でも別に疲れてるんじゃないですから 」

まさか『冬真の発言と佐倉一家の冗談のせいで』なんて言えない。

「それならいいんだけど」

抹茶と和菓子の代わりにコーヒーとレアチーズケーキが。

「このケーキ、おばさんが?」

「えぇ。琴ちゃん、好きって言ってくれたから」

「ありがとうございます」

おばさんのレアチーズケーキは私が子どもの頃からのお気に入り。

「召し上がれ」

「はい、頂きます」

一口食べて

うん

「美味しい」

「よかった」

「やっぱ、琴糖分不足なんだよ」

「……」

「だから倒れる」

「……」

私の倒れた訳が全く分かってない。

やっぱり…どうしようもなく勘違い坊ちゃまだわ。


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