プラチナブロンドに愛されて!!
「琴ちゃん」
「はい?」
今まで黙っていたお祖父ちゃんが
「冬真と結婚してくれる気はないのか?」
「えっ?」
慌ててケーキをコーヒーで流し込み
「お祖父ちゃん?」
「祖父さん、なにを!俺は琴と」
いきり立つ冬真に
「お前は黙りなさい!」
一喝。
「冬真が一週間前に帰って来た時に『琴と結婚するから』って宣言して」
「……」
「だから、わしらもてっきり琴ちゃんがOKしてるもんだと思って」
「……」
「わしらには異存はもちろんない。いや琴ちゃんがこのバカ孫息子と結婚してくれたら万々歳だ」
「……」
話しについていけない。
「まぁ、確かにコイツがイギリスに行く時に『帰って来たら琴ちゃんと結婚するからね。琴ちゃんは僕が一生守るんだ。琴ちゃんも待っててくれるって。応援してくれるって』と嬉しそうに話してはいたが、コイツは自分の都合のいいように解釈してると思った」
「……」
うんうん、その通りです。
「わしらも敢えてなにも言わなかった。とにかくイギリスに行く気になってるんだし…それにまだ子どもだからいくらでも気は変わる」
「はい、その通りです」
「琴、なにを」
「冬真は黙ってろ!」