プラチナブロンドに愛されて!!
「やん、冬真かっこいい」
はい?
なんか場違いな台詞が…
声のした方を見ると弥生おばさんがほんのり頬を赤くして
「冬真もそんな台詞が言えるようになったのね。さすが私の息子」
「お前な」
「弥生さん」
「相変わらずだな、弥生さんは」
謙太郎おじさんと先生とお祖父ちゃん。
そうだった。
老舗旅館の女将として凛としている弥生おばさんだけど妙に可愛いところがあるんだった。
「お袋」
今度は冬真が頭を抱えた。
なんて言うか…
相変わらず面白い一家だなとこんな時なのにのほほんと思った。
まさか今度は弥生おばさんが爆弾を落とすとも知らずに。