プラチナブロンドに愛されて!!
晩御飯を済ませて
「お兄ちゃん、入っていい?」
「あぁ」
お兄ちゃんの部屋に。
「なんだ?」
「分かってるでしょ?」
晩御飯の間中、視線を逸らしてたくせに。
「冬真か?」
「……」
「アイツもせっかちだから。8年って年月が経ってんのが分かってない」
お兄ちゃん、そのわりには顔が笑ってますよ。
「琴」
「うん?」
「アイツ…マジだぞ」
「マジ?」
「あぁ。マジでお前に惚れてる」
「それなんだけど、子どもの頃の好きって思いじゃないの?甘酸っぱい初恋みたいな」
「ん…俺もそう思ってた。アイツがイギリスに行く時にさ、俺にメアド聞いてきたんだよ」
「……」
「あの頃はまだ小学生つうか中坊に上がる時だし、冬真は携帯もちろん持ってないし。でもイギリスに行くからパソコンだけは買ってくれって。ま、学校でもいるからそれはおじさんも買い与えたんだがな」
「うん」
「アイツの目的は俺と連絡を取ること」
「……」
「俺からお前の近況報告を得る為にな」
それがおかしいのよ。
「冬真に聞かなかったか?」
「なにを」
「お前に連絡したら里心がつくって」
「聞いた」
だからって、なんでお兄ちゃん?