プラチナブロンドに愛されて!!
「これで諦めないんだから…俺も冬真に協力しようと。琴、あんだけのいい男に惚れられるなんて絶対にないぞ」
「……」
それはなんなんですか?
冬真に協力って
「お兄ちゃん!?」
「冬真が嫌いか?」
「嫌いとかそんな問題じゃないわよ。冬真は泣き虫の引っ付き虫のどうしようもない甘えた坊主で」
恋愛の対象なんて考えたことももちろんない。
「そりゃさ、傍にいるのも顔を見るのも虫酸が走るって言うなら別だけど。そうじゃないだろ?」
「そりゃ冬真は私には可愛い弟分だから嫌いじゃないわよ」
「ん。だから普通に付き合えば…今まで通りに弟分として付き合えばいいんだよ。そうしてるうちにアイツだって『あ、もしかして違う』って目が醒めるかも知れないし」
「……」
「それに」
「な、なによ?」
そのニヤニヤ笑いは!
「お前が冬真に惚れるかも知れない」
「お、お兄ちゃん!!」
やっぱり、この人は面白がってる。