プラチナブロンドに愛されて!!



「お兄ちゃん」

「ん?」

「まさかとは思うけど」

「なに?」

「お父さんやお母さんは知らないよね、この話し」

「冬真がお前に惚れてるって話しか?知らないとは思うけど」

『けど』の後がなんだか…怖い。

「元々冬真のお前好きはみんな知ってることだし。祖父さん祖母さんは昔から冬真とお前が結婚するのを望んでる」

「まさか!」

それは子どもの頃の話しでしょうが。

「いや、今でも隣の祖父さん達と会うとその話しが出てるようだ」

マ、マジですか?

うちのお祖父ちゃんお祖母ちゃんも此所に一緒に住んでいる。

今日は二人で出かけてるけど。

当然、お隣のお祖父ちゃんお祖母ちゃんと仲がいい。

本当に家族ぐるみの付き合いだから今更冬真を男として見るのはね…ありえないんだけど。

「ま、そんなに深刻に考えずに極普通にしてたらいいんだよ」

「普通にね」

「あぁ」

他人事だと思って呑気なんだから。

だけど…お兄ちゃんの言うように冬真を避けることも出来ないし、今までと同じような付き合いをするしかないよね。

ただ、また変な真似したら容赦なくひっぱたいてやるから。




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