プラチナブロンドに愛されて!!


明くる日の昼

下に降りると

「琴」

「お祖母ちゃん、おかえりなさい。昨日は楽しかった?」

「えぇ。美味しいお食事に温泉だもの」

お祖父ちゃんお祖母ちゃんの友達夫婦と箱根の温泉に行っていた。

「もっとゆっくりしてきたらいいのに」

この時間に帰って来てるんだから向こうを早く出てるんだろうな。

「琴と冬真ちゃんに会いたかったから」

「冬真?」

お祖母ちゃんは冬真が昨日帰って来ることを知ってたのか。

「本当にいい男になったわね~。写真では見てたけど実物の方が何倍もかっこいいわ。お祖母ちゃんが若かったらほっとかないわ。琴も気をつけなさいよ」

「はぁ?」

何に気をつけるんでしょうか?

「ぼやぼやしてたら他所の女に取られちゃうわよ」

「お、お祖母ちゃん?!」

ここにも大きく勘違いをしてる人がいた。

「私と冬真とは単なる幼馴染み。それ以上ではないのよ」

はっきり言っとかないと。

曖昧に笑ってたら次に帰って来た時には『結婚式はいつ』とか言い出しそうだもん。

「あら、そうなの?」

「そうよ」

「フフフ…照れちゃって。琴もやっぱり女の子ね」

へっ?

「大丈夫よ。お祖母ちゃん誰にも言わないから。冬真ちゃんにプロポーズされたの?それともまだ?」

「お、お祖母ちゃん?!」

我が家にも隣に負けない勘違いしてる人がいました。

この調子でいくとお祖父ちゃんも…

あ~頭が痛い。








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