プラチナブロンドに愛されて!!
ピンポーン
「琴、用意出来てる?」
「うん」
4時過ぎに冬真が迎えに来た。
一緒に来たんだから私だけ電車で帰るとも言い出せず。
「じゃあね。お父さんとお兄ちゃんによろしく言っといて。また帰って来るから」
二人とも休日出勤。
お父さんは院長だけど現場好きなので普通に休日も夜勤もする。
だから当然お兄ちゃんも。
「仕事忙しいだろうけどちゃんとご飯食べるのよ」
「分かってるって」
いつまでたってもお母さんは心配性。
玄関を出ると!
はぁ~
溜め息が零れる。
冬真と冬真の家族全員勢揃いしてるし。
で、うちは、お母さんとお祖父ちゃんお祖母ちゃん。
なんか…嫌な予感が、いや、嫌な予感しかしない。