プラチナブロンドに愛されて!!



「琴ちゃん、冬真のことお願いね」

「おばさん」

「あ、変な意味じゃないのよ。お隣さんだから」

「はい」

ニコニコ笑うおばさんを見てると勘ぐっちゃうんですけど。

「冬真ちゃん、琴のこと頼むわね」

お、お母さん?!

「はい、任せて下さい」

こら、冬真!

ニコニコ顔が崩れるくらい笑うんじゃない!

また自分の都合のいいように考えてるに決まってる、この顔は!

「冬真、行こうか?」

これ以上此所にいてみんなの思わせ振りな話しを聞かされたら堪ったもんじゃないわ。

「あぁ。じゃあまた帰って来るから」

冬真が買ったと言う新車(もちろん国産車)に乗り込み実家を後にした。


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