パレット~私と君との1440日~
私を抱きしめる龍斗の手に力が入る。
「不安にさせてごめん」
私が話し終わって、出てきた龍斗の言葉。
「なんで謝るの?私が勝手に不安になってただけだよ?」
「いや、俺も悪いから」
その言葉に一つ置いてから、
「恋愛に早いも遅いもないよ」
言い切るように私に言った。
「そうなの?」
「早いからって偉い訳じゃないし、遅いからって皆と違うことなんてないから」
俺は加恋に合わせたい。
加恋がいいって言ってくれるまで、俺は何もしない。
続けるように話したその言葉は、
さっきまでの不安を取り除いてくれた。