パレット~私と君との1440日~
仮にも龍斗は芸能人だし、
私たちのことばれたらダメだと思うんだよね。
マネージャーさんは知ってるみたいなんだけどね。
「ねぇ、龍斗毎日会いに来て大丈夫なの?」
そっと不安をぶつけてみる。
「おう!いつも加恋に会うために早く仕事してきてんだぞ!」
少し自信ありげな表情で私をみた。
「でも、それムリしてない?」
龍斗から目を逸らして海を見た。
少しずつ本音を言えるようにはなってきたけど、
まだ少し緊張するんだよね。
「俺がムリしてるように見える?」