「1495日の初恋」
冬の神様
迷子
クリスマスが終わると、街はお正月に衣替え。
12月31日。
やっと書き上げた年賀状を出しに、外に出た。
あと数時間で新年を迎える。
外は、ちらちらと雪が降っていた。
「寒ーい。」
手袋をし忘れた手に、ハーっと息を吹きかける。
ポストに年賀状を入れ、帰り道を急いだ。
あれから、矢島くんとは会っていない。
矢島くんとは、どうなってしまうんだろう。
中途半端な気持ちのまま、年が終わろうとしていた。
こたつでウトウトしながら、新年を迎えた。
お母さんに促され、部屋のベットにもぐりこむ。
今年もいい年になりますように…。
布団を口元まで引っ張り上げて、眠りについた。