「1495日の初恋」
「大丈夫だよ、俺らも探しとくって言っといたから。」
「俺ら?」
「ああ、藤崎と矢島も一緒に、お前を探してる。」
「ええっ…そ、そうなの?…ごめんなさい…。」
私はかなり恐縮して、小さくなった。
「見つけたら、駅前のコンビニの前に集合しようってなってんだけど。」
「あ、うん、わかった。直ぐ行くよ。」
私は、コンビニに向かおうと歩きかけた。
「ちょっと待って。」
上原くんは携帯を取り出し、誰かに電話をかけはじめる。
携帯を耳にあてながら、私に言った。
「綾香に連絡しとくよ、心配してたから。」
「あ、ありがとう。」