「1495日の初恋」
温かいお茶を手にして、さっきのところまで戻ってきた。
上原くんもどこかに行ってるみたいで、見当たらない。
とりあえず蓋を開けて、一口お茶を飲んで、フーッと息を吐く。
ちょっとだけ、気が休まる。
上原くんが、神社の方から走ってきた。
「俺にもちょうだい。」
「え?あ、買ってきたから、上原くんのぶ…ん…。」
上原くんは、私が飲んでいたお茶を取って、グイッと飲んだ。
「はい。」
ポンと私の手に戻されて、ドキリとする。
だってこれって、間接キス…じゃない?
今のって…そうだよね…?
飲み口をじっと見つめる。
ここ、上原くんが口をつけた場所。
…。
ものすごくドキドキしながら、唇を当てる。
ああ…これって…。
もう心臓は、爆発寸前だ。