「1495日の初恋」
それぞれの道へ
放課後の教室で
3学期。
受験に向けて願書の提出が始まる。
藤崎くんと美紀は、それぞれ別の超頭のいい学校を受験。
矢島くんと私は同じ公立、綾香は私立の女子高。
上原くんはスポーツで推薦されて、全寮制の学校に行くかもって、綾香から聞いた。
今のとこ、同じ高校に行くのは矢島くんと私。
クラスでは、高校の話ばかりになる。
緊張感漂う毎日。
休み時間も、問題集をめくる日々。
不安
焦り
恐怖
なんとなく寝つきの悪い夜。
上原くんがくれたおみくじを広げる。
…学問 努力が実る…
この言葉を何度も読んだ。
私の精神的な支えだった。