「1495日の初恋」
受験
明日は試験だ。
もうやるしかない。
携帯の受信ランプが光る。
綾香、美紀、そして矢島くんから次々とメールが来た。
みんなの声を励みにして、鉛筆を握り直した。
夜10時。
よし!明日は早いし、そろそろ寝よう。
ベッドに潜り込み、携帯のアラームをセットしていたとき、メール受信を知らせるランプ。
誰だろう…?
メールを開けば「がんばれよ」の一言。
上原くんだった。
短い一言、がんばれよ…。
うん…。
その夜私は、携帯を握りしめて眠った。