「1495日の初恋」

私も矢島くんも、無事合格した。

手続きを済ませ、矢島くんと一緒に学校へ向かう。


「上原さん、良かったね。」


もう、おんなじこと、何回言ってるの?

矢島くんの笑顔、本当に嬉しそう。

私まで笑顔になっちゃうよ。



「うん、よかったね!いっぱい頑張ったもんね。」


私たちは、お互いの健闘を称えあいながら、学校までの道を歩いていた。



「でさ、覚えてる?」


「ん?なに?」



「ご褒美。」



ドッキーン!


「あ…あれって、冗談じゃなかったの?」



「いや、全然本気。」


「えっ…。」


どうしよう…

困る困る困る…
キスなんて、絶対無理だ…

物凄い勢いで、頭を回転させるが、どう転んでもできるわけがない。



< 127 / 388 >

この作品をシェア

pagetop