「1495日の初恋」
私も矢島くんも、無事合格した。
手続きを済ませ、矢島くんと一緒に学校へ向かう。
「上原さん、良かったね。」
もう、おんなじこと、何回言ってるの?
矢島くんの笑顔、本当に嬉しそう。
私まで笑顔になっちゃうよ。
「うん、よかったね!いっぱい頑張ったもんね。」
私たちは、お互いの健闘を称えあいながら、学校までの道を歩いていた。
「でさ、覚えてる?」
「ん?なに?」
「ご褒美。」
ドッキーン!
「あ…あれって、冗談じゃなかったの?」
「いや、全然本気。」
「えっ…。」
どうしよう…
困る困る困る…
キスなんて、絶対無理だ…
物凄い勢いで、頭を回転させるが、どう転んでもできるわけがない。