「1495日の初恋」
「って、言ったらどうする?」
…へ?
「冗談だよ。」
「も、もう、からかわないでよー!」
私は、矢島くんの腕をペシッと叩いた。
その手を、ガッと掴まれる。
「…本気だよ。」
私の目をじっと見つめる矢島くん。
「あ…あの…。」
空気が重い…
「やっぱりだめか。」
矢島くんは、一つ息を吐いて、私の手を離した。
「ちょっと走ってくるから、これ持ってて。」
高校の書類の入った封筒を、押し付けるように渡された。
わーーーっ!!っと叫びながら、矢島くんはダッシュした。
なぜたろう、胸がツンと痛んだ。