「1495日の初恋」
「卒業の歌、卒業生、起立。」
ピアノの前奏が始まる。
胸がキュンとなった。
涙が止まらなかった。
卒業するんだという気持ち。
仲間への想い。
寂しさ。
不安。
もう、これで最後なんだ…。
最後に先生が、ドイツの詩人シラーの言葉を、私たちに教えてくれた。
「友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする。」
友達を大切にしなさい。
支えたり、支えられたりできる、一生の友達を見つけなさいと。
中学3年の1年間は、6人で過ごすことが多かった。
綾香、美紀、藤崎くん、矢島くん、上原くん、それに私。
懐かしい思い出が蘇ってくる。
修学旅行も運動会も、夏の海も。
誕生会や初詣。
どれもいろいろあったけれど、みんなみんな楽しかった。
みんなみんなありがとう。
ほんとに感謝してる。
さようなら、みんな。
大好きだよ。