「1495日の初恋」
4か月間、上原くんからの連絡はなかった。
がっかりするってことは、期待していたのかな。
もしかしたら、連絡が来るかもしれないって。
でも、明日から新しい年になる。
「必ず、会おうな。」
上原くんの声が聞こえてくる。
今日は、12月31日。
眠るのがもったいなくて、なかなか寝付けない。
いつ電話が来てもいいように、携帯をずっと握りしめていた。
睡魔に打ち勝つことはできず、いつのまにか寝てしまった私。
ハッと飛び起きて、すぐに携帯を開き、ため息をついた。
…電話も、メールも、来ていない…。
時計を見れは、7時を指していた。
まだ、朝早いからだよね…。
さっきから、お母さんが呼んでいる。
携帯をポケットにしまって、もやもやした気持ちのまま、リビングへ向かった。