「1495日の初恋」
大好きな人
あれから何も変わらないまま、私は高校2年生になった。
履修科目が違うだけで、クラスは3年間変わらない。
一学期は、あっという間に過ぎ去り、夏休みになった。
夏期講習とアルバイト、ときどき図書館。
そんな毎日を過ごしていた。
夜7時、アルバイトを終えての帰り道。
♪…♪♪♪…
画面を見ると、公衆電話からの着信。
誰だろうと思いながら、電話に出る。
「もしもし…?」
「…結?…俺…。」
その声に、ドンと雷が落ちたような衝撃が走る。
「…えっ?…上原くん?」
「うん…。結、今どこ?」
「駅から帰る途中…今は…公園のとこ。」
「分かった、そこにいて、すぐ行く。」
「えっ…?なに?どういうこと?」
ツー……
切れてる…
私は携帯を見つめた。