「1495日の初恋」
あっと思ったときにはもう、上原くんはすぐ目の前にいて…
「結っ!」
そのまま立ち止まらずに、私を強く引き寄せた。
何度も私の名前を呼んでは、強く強く私の身体を覆い尽くす。
懐かしい上原くんの匂いが、私を包む。
「…上原…くん?」
「結…会いたかった…会いたくて、結に、ずっと、会いたくて…。」
気持ちがいっぱいで…ああ、言葉にできない。
夢じゃない。
上原くんは、腕の力を緩めて言った。
「顔、見せて、俺に…。」
私は顔を上げた。
大好きな上原くんが目の前にいる。