「1495日の初恋」
「まだ、俺のこと好き?」
上原くんの瞳に、私だけが映っている。
うんと小さく頷いた。
「ありがとう…。」
上原くんの手が、私の頬に触れる。
「結…。」
ゆっくりと距離が縮まり、私はそっと目を閉じた。
気をつけのままの姿勢で、私は上原くんの腕の中。
上原くんの息が、私の唇にかかる。
ギュッと目を瞑り、自分の太ももを掴んだ。
そっと触れる唇。
サ―っと身体を突き抜ける痺れ。
ほんの一瞬で、身体があなた色に染まっていくのが分かる。
触れて離れて、また優しく触れる。
次に触れたときには、強く抱かれて深く口づけた。
大好きで会いたくて、いつかこうなることを願っていた。