「1495日の初恋」





嬉しくて嬉しくて、涙が溢れる。




上原くんの指が、私の涙を拭う。

目じりに小さく口づけながら、私の髪を撫でてくれた。


上原くんの胸に身体を預け、背中に手を回す。

Tシャツを通して触れる背中は、大きくて熱かった。




「結、好きだよ、ずっとずっと。」




もう一度唇を合わせた。

不器用で優しいキス。



身体中が満たされる。



温かな気持ちで溢れていく。





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