「1495日の初恋」

― 今回の合宿で皆さんと一緒に練習します、バドミントン部の紹介をいたします ―



まずは3年生から、一人ずつ紹介されていく。

続いて2年生。


順番に名前が呼ばれ、走って私たちの目の前に並んでいった。




胸がドキドキする。


手には汗がびっしょりだ。




そして、呼ばれた、上原くんの名前。


はいという大きな返事、向こうからかけてくる姿。




息が止まりそう。




よろしくお願いしますと頭を下げて下がっていく。



もちろん私には気づかない。




上原くん…



久しぶり…

元気そうだね…



良かった…



泣き出しそうになるのを、下を向いてぐっとこらえた。






< 209 / 388 >

この作品をシェア

pagetop