「1495日の初恋」
― 今回の合宿で皆さんと一緒に練習します、バドミントン部の紹介をいたします ―
まずは3年生から、一人ずつ紹介されていく。
続いて2年生。
順番に名前が呼ばれ、走って私たちの目の前に並んでいった。
胸がドキドキする。
手には汗がびっしょりだ。
そして、呼ばれた、上原くんの名前。
はいという大きな返事、向こうからかけてくる姿。
息が止まりそう。
よろしくお願いしますと頭を下げて下がっていく。
もちろん私には気づかない。
上原くん…
久しぶり…
元気そうだね…
良かった…
泣き出しそうになるのを、下を向いてぐっとこらえた。