「1495日の初恋」
近付けない
自己紹介が終わると、男女別に分かれて練習が始まった。
宇佐見くんは、上原くんのいるチームで一緒に練習するようだ。
上原くんのグループは、バドミントン経験者のグループ。
へえ…宇佐見くん、バドミントンもできるんだ。
なんでもできるんだな、宇佐見くんって。
優しいし、運動もできる、ほんとスーパーマンみたいだ。
私は亜紀と一緒に初心者コースで練習を始めた。
必死にラケットを振っていると、とても気分が良かった。
ピーーーーーー!!
休憩時間を示す笛の合図。
私は、亜紀と一緒に体育館の壁に寄りかかって、水分補給。
タオルで汗を拭きながら、上原くんの姿を目で探す。