「1495日の初恋」




「そろそろ部屋に戻ろうか。」

亜紀がそう言って立ち上がる。



「うん。」

宇佐見くんに挨拶して、部屋に向かった。




廊下を歩きながら、亜紀が言った。

「結は、気付いてんの?」



「何を?」



「カズのこと…。」



「宇佐見くん?何かあるの?」



「…ああ、やっぱり…ううん、なんでもない。」


亜紀は気にしないでと言って、小さく笑った。









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