「1495日の初恋」
深夜の密会
就寝時間になった。
昼間の練習のおかげで、同じ部屋の子たちは、あっという間に寝てしまった。
亜紀もすごく眠いと言って、布団に入ってすぐに寝息を立てている。
私は…身体は疲れているのに眠れなかった。
ふと見れば、私のカバンが光っている。
メール受信の点滅。
携帯は禁止されていたが、こっそり取り出して開いてみる。
『起きていたら、さっき3人で話した場所まで来て』
宇佐見くんからだった。
…なんだろう?
あっ、さっき、亜紀が言っていたことかな?
宇佐見くん、何かあるのかな?
『今行くね』
そう返信して、パジャマの上にジャージを着てコソコソ部屋を出た。