「1495日の初恋」
「何してんだよ!」
えっ…上原くん?
「おまえ…今、結に何をした!」
上原くんは、宇佐見くんの肩を掴んで、私から引き離した。
「ふざけたことしてんじゃねーよ!」
そのまま、勢いよく殴りかかる。
鈍い音が、耳に響いた。
宇佐見くんの身体は、床にたたきつけられるように倒れていった。
「乱暴だなあ…。」
ゆっくりと立ち上がる宇佐見くんの唇からは、赤い血が滲んでいた。
「上原くんだっけ?君、結とはもう関係ないんでしょ?」