「1495日の初恋」
「…それは…できない…俺には…俺は…。」
「できないなら、そこをどけ。邪魔だ。」
「それも…できない…。」
「煮え切らないやつだな。お前、結のこと、なんだと思ってんだよ!。」
「…。」
「これ以上、結を泣かすな。こいつ、お前のためにどれだけ泣いたか知ってんのかよ!」
「…そんなに…泣いてたのか…?」
「当たり前だろ!今日だってどれだけ苦しんでたか…。」
上原くんは眉間にしわを寄せ、大きく目を見開いたまま私を見た。
「結のこと…どう思ってんだよ。ほんとはどうしたいんだよ。」
「…それは…。」
上原くんは、黙って下を向く。