「1495日の初恋」
身代わり
朝は容赦なくやってきて、合宿2日目の練習が始まった。
昨日と同じように、男女別に分かれて練習をする。
寝不足でフラフラになりながらも、練習は楽しかった。
やっと休憩時間。
私たちは壁に寄りかかって、汗を拭きながら水分補給。
休憩時間になると、やってくるはずの宇佐見くんの姿が見えない。
「カズ、どこ行ったんだろうね。」
亜紀が、体育館をキョロキョロと見回す。
体育館にはいないみたいだ。
「ちょっと探してくるね。」
亜紀はそう言って、体育館を出ていった。