「1495日の初恋」
何度諦めようと思っても、いつも宇佐見くんが支えてくれていた。
あまりに自然に寄り添ってくれたから、その大切さに気付けなかった。
でも…これからは、一人だ。
自分だけを信じて、上原くんだけを信じて、頑張らなくてはならない。
一人…。
心細さと寂しさに襲われる。
上原くん…早く迎えに来て…
私、いつまで頑張ればいいの…
足元を見れば、長く伸びる、たった一つの影。
もう泣きたくなかったのに…
自然と涙がこぼれて落ちた。