「1495日の初恋」
ああ…見てられない。
私はギュッと目を瞑った。
「あっれー?上原くん久しぶりー!」
えっ?宇佐見くん?
目を開ければ、いつの間にか宇佐見くんが、2人の前に立っていた。
「お取込み中だったかな?ごめんごめん。」
そう言って、明るく話しかける。
「由里子さんですよね?」
由里子さんは、びっくりした顔で宇佐見くんを見ている。
「由里子さんは、上原くんが好きなんですね。俺はね、上原くんの彼女のことが好きなんです。」
「えっ…?」
「俺ね、上原くんの彼女にね、告白したんですよ、最近。でもね…振られました。上原くんじゃなきゃダメだって言われて。」