「1495日の初恋」
ゆるぎない心
期待と不安
朝5時。
まだ薄暗い。
こんな早くに目が覚めたのは久しぶり。
もう一度寝ようか、起きようかと布団の中でしばし迷う。
やっぱり…起きよう。
もし寝ちゃって、遅れたら嫌だし…。
私は起きて、携帯を開けた。
「…9時に公園で…。」
上原くんからのメールを何度も読み返す。
それだけでドキドキして、何だか落ち着かない。
お風呂でも入ろうかな…。
着替えを持って浴室に向かう。
髪を洗いながら、ふと、鏡の中の自分を眺める。
…上原くん、今日はちゃんと来てくれるのかな…また、会えなかったら…
去年、あんなに会いたかったのに、会えなかったお正月。
あれから、もう1年が過ぎた。
少しだけ不安な気持ちになる。