「1495日の初恋」
お風呂から上がって、着替えをしようとクローゼットを開ける。
何着ていこう…。
もう、全然わかんない。
大人っぽい服を合わせてみる。
…なんか違うな。
かわいい雰囲気の服を着てみる。
…気合入りすぎてるみたい。
もう、わかんない!
服の山に埋もれながら、困り果てる。
そう言えば、かわいいって言ってもらった服。
あれ、夏服だけど、コートの下に着れば寒くないし、あれを着ようかな。
ハンガーに吊るして、大事にカバーをかけておいたブルーのワンピース。
少し肌寒いけれど、厚手のカーデを羽織れば…うん、大丈夫そう。
8時、まだ早いけれど、公園へ向かった。
何を話そう…。
まずは、おはようって言えばいいよね…次は…元気だった?…それはおかしいか…会ったばっかりだし…。
頭の中で上原くんとの会話を必死でシュミレーションしながら歩いた。