「1495日の初恋」
「うん、わかったよ。頑張ってね。応援してるから。」
「ありがとう。俺、由里子と一緒にいたけれど、一度も好きだなんて言ってないから…。」
「うん…。」
上原くんは、私を強く抱きしめる。
「好きなのは、ずっと、結だけだから…。」
「うん…。」
「結だけにしか、こうしたくない。」
私の顎に手をかけて、優しく私にキスをする。
「結だけにしか…キスしたくない…。」
そして、上原くんは、ためらいがちに私に言った。
「本当は…結の全部が欲しい。」