「1495日の初恋」
ゴールの後のその先に
それぞれの道
亜紀から、宇佐見くんと別れたとメールが来た。
別れたけど、まだ好きで…。
諦められるまで、気持ちはこのままでいる、そう書いてあった。
宇佐見くんとは、これからも友達でいようと約束したという。
3学期。
学校で顔を合わせた私たち。
2人は、思っていたよりも自然で、より一層仲が良くなったようにも見える。
そうして、悩み多き高校2年生は終わりを告げ、私たちは最上級生となった。
3回目の春。
私たちは、自分の進路に本気で向き合う時期に来ていた。