「1495日の初恋」
無謀な約束
「お待たせ…。」
私は上原くんの横に座った。
「同じでいい?」
私が頷くと、上原くんは立ち上がって、自分と同じものを注文してくれた。
「はい、どうぞ。」
「ありがとう。」
とりあえず、ポテトをつまんで口に入れる。
何から切り出していいかわからない…。
上原くんが先に口を開いた。
「結は…高校卒業したらどうするの?」
「東京の美大に決まったよ。」
「東京?美大?すごいな!俺も行きたいくらいだよ!」
自分は絵が好きだから、中学のころは美大に行きたかったと嬉しそうに話す。
「いいなあ…結は。うらやましいっ!…というか、合格おめでとう。頑張ったんだな。」
そう言って頭を撫でてくれた。