「1495日の初恋」
家に寄って用事を済ませて、またすぐに学校に帰らなくてはいけないと言って席を立つ。
帰りの電車の時間を聞いて、私たちはお互いの家に戻った。
ベッドに寝転んでさっきの言葉を思い出す。
上原くんから一点…一点取ればいいんだもん。
一点ぐらいまぐれで取れるかもしれないし…
よしっ、やってやろうじゃないかっ!
上原くんの帰る時間。
電車を待つこの時間は、寂しくて胸が痛い。
他愛もない話をしながら、電車を待っていた。
「上原くん、試合しよう。一点取るから。一週間後、上原くんと由里子さんの試合を見に行くから、そこでやろう?」
びっくりした顔で、上原くんは私を見た。
少し考えた後に、いいよと答えた。