「1495日の初恋」
「…結は…バカだな…。」
「なんで?」
「ほんとに…。」
「だから、なん…で?…
上原くんは私を抱きしめた。
「バカだ…結は…俺なんかのために…。」
ギュッと抱きしめられて、息もできない。
「一週間後な…試合…しような…。」
そう言って、私に優しく口づけた。
電車の到着のアナウンスが流れる。
しばらくしてホームに滑り込む電車。
目の前のドアが開いて乗客が降りはじめても、私たちは唇を離せなかった。