「1495日の初恋」
もっと前に進むために
3学期。
私は、一心不乱にバドミントンの本を読んでいた。
もちろん、宇佐見くんにも亜紀にも不思議がられた。
上原くんと試合をすると言ったら、ものすごく驚かれた。
「あいつ、相当うまいですよ?」
そんなこと知ってる。
「なんで、そんなことになったの?」
私は2人に、上原くんと試合をすることになったいきさつを話した。
「…これは…。」
「協力するしかないでしょ?」
宇佐見くんと亜紀は、顔を見合わせてから私に言った。
「ありがとう…でも…いいの?」
「当たり前でしょ?ね、カズ!」
「はい、もちろん。一緒に特訓ですよ。」
試合まであと3日。
3人で、夜遅くまで公園で練習した。