「1495日の初恋」
卒業まで一週間を切ったある日。
宇佐見くんが私に言った。
「上原さん、ラジオを聴いてるって、前に言ってましたよね?」
「うん、聴いてるよ。」
「今日は、絶対聴いてください。」
そう言って帰っていった。
今日のラジオ、特別なゲストでも来るのかな?
私は、勉強をしながら、いつもラジオを聴いていた。
それは、受験が終わった今でも変わらなかった。
いつもの時間にラジオをつける。
BGM代わりに聞きながら、読みかけの本を開いた。